20歳になるまで私を一人で最上級の愛を注ぎ、育ててくれた母親にできる最初の親孝行。東北の冷える朝、眠い目を擦りながらやっとのことで取れた前撮りの予約のために撮影会場に向かいました。
一生の思い出になるであろう振袖は、ひいおばあちゃんの代から代々受け継がれてきた思い出の紺色の振袖でした。小さい頃から、赤や黄色の派手で元気な印象の振袖を着ることを夢に見ていた私でしたが、いざ20歳になってそれに袖を通すととても神聖なものを着ているかのような感覚に陥り、とても感動しました。帯は黄色。少し地味な振袖に派手目な黄色の帯を合わせると、そのギャップにとてもしっくりきて私の着ているこの振袖が世界で一番可愛い!と思うようになりました。
プロにしてもらうヘアメイクは自分じゃ到底できないほど華やかで大満足でした。メイクは母親にしてもらいました。母親のメイクを施した私は、自分でも驚くほど母に似ていました。母は一人で育ててきた私の成長した姿を見て瞳をうるうるさせていました。
撮影は、私一人の写真はもちろんですが、母と愛犬二匹との写真も撮りました。ワタシ史上一番綺麗で大好きな家族との写真は家宝になりました。